i-dioの試供品レビュー

ワンセグWi-fiチューナーとi-dio Wi-Fi

 デジタルラジオi-dioWi-Fiチューナーを借りられましたので、色々と思ったこととかを書き残しておこうと思います。先に結論を羅列して、後から補足する形にします。

  • 感度良好、音質良好
  • Wi-Fiチューナーという形態はめんどくさい
  • スマホ側の消費電力が大きい(まさかのSDR?)
  • ワンセグ相乗りのワンチップモジュールが不可欠では
  • カーステレオやワンセグ受信機への相乗りが鍵(かな?)

 まずは感度と音質。我が家はアナログテレビ時代には弱電界指定、今でもワンセグはあてにならず、FMラジオはノイズとの戦いになる地域ですが、i-dioは室内でもほぼ途切れずクリアに入ります。i-dioの送信局が比較的近い事も影響してるでしょうけど、デジタルの快適さには正直脱帽です。
 正直言うと、アナログラジオ受信機の簡便性と超低消費電力は捨てられないのですが、デジタルでのサイマル放送もアリなんじゃないかと思ってしまうくらい、音質が良いです。え、Radikoがあるって?それもそうですね…。
 次に、対応端末がWi-Fiチューナーとi-dio Phoneしかない現状、避けては通れないのがWi-Fiチューナーという形態のめんどくささです。
1.電源を入れる
2.スマートフォンから接続する
3.アプリを起動する
4.チャンネルを選択する
…どう考えても煩雑すぎです。最低でもチャンネル選択は最後に聞いていた局を自動選局したり、プリセットを設けて欲しい所です。アナログラジオなら電源ひとつでいつもの放送局です。(余談ですが、チューナーモード/ネットワークモードの切り替えをもっと手軽にして欲しいところ)
 さて、普及の障害になりそうな案件がもう一つ。手持ちのiPhone5sでしばらく聞いてたんですが、iPhoneが結構熱くなって、電池がゴリゴリ減ります。体感的にはWi-FiYoutubeを見てる時の1.2倍のペース。3Dゲームに準じるレベル。ラジオでこれは結構厳しいものがあります。Wi-Fiチューナーは全然熱くならずに長持ちしますが、スマホが先に死にます。どうやら、チューナーの中身は汎用のVHFチューナーで、重いデコード処理はスマホに丸投げのようです。おいおいSDR*1かよ!本気で普及させたいならハードウェアデコーダは不可欠だぞ!(買うとは言ってない)
 というわけで、消費電力が問題になりにくくて、相乗りでねじこめそうな所がi-dioの生き残り路線かなと言った現状。私が思いつくのはカーオーディオとキッチン。ワンセグのような取り回しで、有線放送のような音楽流しっぱなしラジオが聞けると謳ってねじ込めれば、この先生きのこれる可能性もあるかなと。キッチンには、ワンセグテレビとかタブレットとかラジオがひしめいてるので、どれかの端末に相乗りして、うまく定着すればめっけもんって感じになると思います。伸るか反るか、どんな受信機が出てくるかちょっと楽しみだ。

*1:ソフトウェアラジオのこと。汎用性は高いが、消費電力も高い